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あんぱんまん!

今日は童話作家やなせたかしさんが書かれた「あんぱんまん」についてお話ししたいと思います。

ちょっと!その前に「あんぱんまん」じゃなくてカタカナの「アンパンマン」が正しいのでは?と思われた方も多いと思います。

ところがどっこい(歳がばれる)1973年に月刊誌で登場した記念すべき第1作目は「アンパンマン」ではなく実は平仮名の「あんぱんまん」なのです。

このあんぱんまんにはアニメのアンパンマンにはないいくつかの特徴があります。


①服が継ぎはぎだらけ

テレビに出てくるアンパンはいつも綺麗な服装をしていますが、絵本のヒーローの服は継ぎはぎだらけ、ヒーローの苦労が偲ばれます。しかしそれを気にしている様子もありません。

②顔が食べられて無くなっても大丈夫

アニメでは顔が濡れただけで力が出ないと言っていますが、空腹とそのおいしさのため、絵本の中では旅人と子供にきれいさっぱり食べられてしまいます。もしかしたら顔は困った人に食べてもらうためにあるのかもしれません。

③アンパンチは出ない

何と言っても大きな特徴は、愚直に人助けに邁進し、あのアンパンチで解決することはありません。


やなせたかしさんはクリスチャンではないという事ですが、「あんぱんまん」にはキリスト教の考え方がよく表れているなあと感じます。

①力で解決するようなことはせず、あくまで見返りを求めない愛(アガペー)で助ける。

②あんぱんまんとおじさんの関係はイエス・キリストと父なる神様との関係を連想させる。

③あんぱんまんの顔はイエス・キリストのいのちのパンを連想させる。

④砂漠の旅人や森で迷子になった子供など、弱くとても窮乏している人を助けている。


簡単な絵本ですが大人の私が読んでも随分と考えさせられる内容でした。

現在は復刻版が再販されており、簡単に手に入れることができます。

ぜひ蔵書の一冊に加えられてみてはいかがでしょうか!


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